冷えとひとことで言っても、実は4つのタイプがあります。指先、足先などからだの末端が冷たい「末端冷え症」、上半身は温かいのに、お尻や太もも、足など下半身が冷える「下半身冷え症」、常に体温が低く、気温の変化に関わらず一年を通して寒さを感じる「全身型冷え症」、体の表面は温かいが、内臓が冷えている「内臓型冷え症」です。
「全身型冷え症」は、まだ体温調節機能が未熟な幼児や、加齢によって体温調節機能が衰えてしまった高齢者に多いもの。「内臓型冷え症」は、生まれつき自律神経がコントロールできない人の症状です。多くの人を悩ませる、いわゆる冷えは、「末端冷え症」と「下半身冷え症」だと言われています。
また、過度なダイエットなどで栄養が足りていないと、熱を生み出すエネルギーが不足し、冷えにつながります。しっかり食べ、筋肉をつけることも冷え改善のポイントです。
冷え症は、新陳代謝が悪い人や、エネルギーが燃焼しにくい体質の人に多いといわれています。病気ではありませんが、冷えに伴って頭痛やめまい、立ちくらみ、肩こり、腹痛、食欲不振、肥満、膀胱(ぼうこう)炎、むくみ、便秘、下痢、生理痛などを引き起こす場合があります。ただの冷えだと軽く考えていると、思わぬ大きな病気につながることもあるのです。
芯から温めて健康的な体作りが大切です。